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天正恵治(予約・紹介) |
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縄田昌司(予約・紹介) |
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縄田昌司(予約・紹介) |
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縄田昌司(予約・紹介) |
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当院では人工股関節置換術を7cmほどの皮膚切開の前側方進入法でおこなっています。この手術法は筋肉や腱の損傷が少ないことや、従来の方法と比較し脱臼の危険が少ないなどのメリットがあります。また、両側に症状がある場合には一度に両側の手術もおこなっています。当院の前側方進入人工股関節置換術は先進的な手術法であり全国各地から多くの関節外科医が見学に来ています。
MIS人工膝関節置換術は、まだ人工股関節のようには普及していません。この手技が開発された米国ですらまだ普及しているとは言いがたい状況ですから、日本ではまだまだ非常に限定的です。日本人の場合は、特に変形が高度な場合が多く、米国の事情のまま適応できないというのが理由の一つですが、特に手術の難度が高いというのが最も大きな理由でしょう。逆にメリットは、人工股関節に比べて高いと思われます。膝の前面は曲げ伸ばしで大きく負担のかかるところですから、その部分の傷が小さく、筋肉のダメージの少ない手技は痛みやリハビリの進み具合に影響が出ると思います。当科では、このMIS人工膝関節置換術を行っています。切開は従来17~18cmだったのが現在は8~9cm程度の切開で行っています。当科でのMIS人工膝関節置換術は、BostonのBalcom先生の直接指導によって導入されました。
スポーツリハビリテーション外来では、おもにスポーツ活動中に発症したケガの治療を行っています。
スポーツで発症するケガには、「ひねった」とか「強くぶつけた」といった急激で大きな力によっておこる「外傷(がいしょう)」と、繰り返しの動作によって軽微な力が徐々に加わり、体の一部に負担が生じて発症する「障害(しょうがい)」に分けられます。外傷には骨折、打撲、捻挫、靭帯損傷、脱臼などが挙げられます。障害はオーバーユースとも呼ばれ、疲労骨折や腱炎、シンスプリント、オスグッド病などが挙げられます。スポーツ中のケガの発症には、体の柔軟性の低下や筋力のアンバランス、関節可動域制限などが要因となること多く、痛みによってスポーツ活動に支障を来している場合、その原因を正しく診断し、適切な時期に、適切な方法で治療を行い、できるだけ早く復帰させることを目標に診療しています。また治療に並行して、スポーツ活動中の体の使い方や、ケガの要因となりうる悪い「クセ」を見つけて、治療後の再発防止やパフォーマンスの向上を図っていきます。
治療には、大きく分けて保存治療(手術をしないで治す方法)と手術治療の二つがありますが、ケガの状態やスポーツ選手のおかれている状況(部活動で最後の大会を控えている、など)を考慮して、最善の治療方法を提供することを心がけています。また、下肢のケガのみならず、首の痛み、上肢障害(投球肩障害や肘障害)、腰椎分離症、鼠径部痛症候群など、あらゆる部位のスポーツ障害の診療にあたっています。
また、当院では2012年よりJリーグ松本山雅FCのメディカルサプライヤーとして活動しており、国内トップレベルのサッカー選手に対して、メディカルチェックやケガの治療を行っています。これまで多くのトップアスリートの診療に携わり、その経験と知識をもとに、あらゆるスポーツ選手のニーズに応えられるよう日々努力しています。