こんな患者さんを診ています
- 肩が痛い
- 腕が挙がらない
- 肩が外れたような感じになる
- 肘が痛い(内側・外側など)
- 手首が痛い(親指側、小指側など)
- 親指のつけ根が痛い
- 指のつけ根が痛い、指の曲げ伸ばしでひっかかる
- 指の関節が痛い
- 指が伸びない、曲がらない
- 親指~中指がしびれる
- 薬指と小指がしびれる
- 日中仕事などをしていると腕がしびれたり、だるくなる
- 指をついてしまい痛い
- 骨折(鎖骨、肩関節、上腕、肘関節、前腕、手関節、手など)
外来診療スケジュール
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中土幸男(予約)
百瀬敏充(予約)
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百瀬敏充(予約) |
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中土幸男(予約)
樋口祥平(予約・紹介) |
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中土幸男(紹介・検査) |
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樋口祥平(予約・紹介) ~16:00 |
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- ※紹介・予約制となっております。初診の方は、他の医療機関からの紹介状が必要となります。
予約に関しましては、0263-28-3010(地域医療連携室) までご連絡ください。
※休診等、予定が変更になる場合があります。詳しくはこちらの休診のお知らせを御覧ください。
上肢外科について
整形外科(もしくは形成外科)の1分野に「上肢外科」があります。
上肢には肩関節、肘関節、手関節、指関節が含まれます。
ヒトは手という“効果器”を使って複雑な作業をします。
大脳皮質に占める手の領域は他の部位に比べ格段に広いことから、手の機能は脳の働きと密接に関係しています。
手を目的の場所にスムースに運ぶことができるのは肩と肘のリーチ機能に依ります。
「上肢外科」の中でも前腕以下を扱う分野を「手外科」と言います。
図1
手には末梢神経、皮膚、血管、腱、筋肉、関節、骨が下肢などと同様の組織が含まれています。
ただし、その全てがミニチュアです。
手外科手術では細かい操作と解剖を熟知した注意深さが要求されます。
そのため手外科の手術では手術用拡大鏡は手放せない道具であり、時には手術用顕微鏡(図1)を用いたマイクロサージャリーを行います(図2)。
主に直径1-2mm前後の動・静脈の血管剥離・吻合・移植や末梢神経の剥離・縫合・移植・交叉縫合術などに用います。
当院の手術室には高性能の手術用顕微鏡が設置されています。
図2
「上肢外科」では機能障害に陥った手あるいは上肢(時には下肢も)を再建します。手の機能を評価・診断し治療プランを立てます。再建の優先度が高い組織から順に挙げると(カッコ内は対応する手術法)
充分な血流の確保(血行再建)(図2)
皮膚の被覆(皮膚移植)(図2)
神経機能の獲得(神経縫合・神経移植、神経交叉縫合)
骨(骨接合術、骨移植)、関節機能の確保(関節形成術-人工関節手術(図3)を含む)
筋・腱の機能獲得(筋・腱縫合、遊離腱移植(図4)、腱移行)
となります。
正しい治療プランと巧みな手外科手術を実施するだけでは好成績は得られません。術後療法の正否が最終成績を大きく左右します。もちろん患者さんの協力と理解が前提ですが、“手外科”を熟知した作業療法士や、肩・肘機能のリハビリテーションを担当する理学療法士とのチームワークが不可欠です。個々の患者に適したスプリントや装具を作成し、運動療法をできるだけ早期に開始する必要があります。
「上肢外科」では「手外科」の他に、肘関節外科および肩関節外科を含みます。肘関節では肘周辺の骨折、靭帯損傷、肘関節症が多数を占めます。肩関節では腱板断裂が最も多く、反復性肩関節脱臼などの不安定肩、上腕骨近位端骨折などの外傷も多く扱います。
上肢のことでお困りの方は整形外科外来もしくは地域連携室にご相談下さい。
図3
図4