当科は口腔外科的疾患や全身状態により医科的管理が必要な方の治療、院内からの治療依頼などを主に診療しています。
我々の役割は一般の歯科医院では扱いにくい病気に対する治療を行い、全身麻酔の手術前から関わりを持つことで口腔細菌による手術の合併症の予防することと考えております。
特に悪性腫瘍や股関節を人工関節に交換する手術では手術後の感染を予防し、治療が円滑にすすむようにサポートしています。お口の中はとても細菌の多い部位で、その細菌が様々な部位で悪影響を及ぼすことが知られていますので、手術開始前からお口の環境整備（感染源になる歯の抜歯、虫歯の治療、歯石除去、バイオフィルムの除去、尖った歯の研磨、動揺がある歯の保護）を行っています。
また当科は以前より入院中の方の口腔ケアにも取り組んでおり、誤嚥性肺炎の予防・お口の周りの機能が低下することを予防することを目標として治療にあたっています。