医師の処方箋に基づいて、外来患者さんにお渡しするお薬を調剤する外来調剤と入院している患者さんのお薬を調剤する入院調剤があります。
調剤室では、主に199床の入院患者さんのお薬を調剤しています。
処方されたお薬を薬剤システムで管理し、お薬の量や種類が適切であるか飲み合わせに問題がないかなど確認を行っています。

主に入院患者さんの注射薬の調剤を行っています。患者さん一人一人の注射薬を確認し個別にセットした後、病棟に届けています。

抗がん剤や食事を摂れない人のための注射薬(高カロリー輸液)、抗リウマチ注射薬などをクリーンルームにおいて清潔かつ安全に調製しています。

入院患者さんへの服薬指導を行っています。薬の飲み方や使い方についての説明、入院の際には持参薬の確認・飲み合わせ・副作用の確認をさせていただいています。

薬剤師が病棟に常駐し、処方の把握や提案、検査値の確認、医薬品管理など様々な病棟業務を行っています。
常駐により、患者さんの病態を迅速に把握が出来ることや医師や看護師などの他職種との連携もさらに深くなっています。

手術が安全に行われるよう患者さんが常用しているお薬を確認し、手術や検査前に中止の検討が必要なお薬についてスクリーニングを行っています。
該当薬剤の中止または継続について主治医に確認後、患者さんに説明を行っています。また常用中のサプリメント・市販薬、薬剤アレルギー歴などの確認も行っています。
近年、がんや関節リウマチなどで使用されるお薬は、様々な働きをする製品が発売されています。当院では効果的かつ安全に治療を実施することを目的に、専門的な知識を有する薬剤師が治療開始前に効果や副作用、治療スケジュールなどの説明を行っています。治療開始後の受診時には、医師の診察前に面談を行い、内服状況や副作用の発現状況を確認し、その情報を医師へ情報提供し、副作用に対する薬物療法の提案なども行っています。

国より製造販売承認を得るために行われる新薬の臨床試験です。
医療機関における治験を実施するチームの一員として、専門的な立場から治験責任医師・治験分担医師の業務を支援することや、医療機関におけるすべての治験薬を適正に保管管理するとともに、治験を実施するための計画書（プロトコル）に従い、治験薬が適正に投与されているかを確認しています。