フォーミュラリの厳密な定義はありませんが、当院では“エビデンスまたはガイドラインに基づいた医薬品の有効性や安全性だけでなく、経済性や合理性、病院の地域性や、患者さんの背景、更には現場での使いやすさなどが考慮され、検討された推奨医薬品リスト”と位置づけ、院内フォーミュラリを2021年11月より策定に着手いたしました。
標準薬物治療の推進、医療費の抑制および病院や診療所、保険薬局との連携による地域医療への貢献を目的とし、当院の院内フォーミュラリを公開いたします。
院内フォーミュラリに関しまして疑問またはご意見などございましたら、薬剤部医薬品情報管理課までお知らせください。

• 医療関係者を対象に情報を公開しています。一般の方に対する情報公開を目的とした内容ではありませんのでご了承ください。
• 掲載した院内フォーミュラリに関する情報を利用した際に生じる全ての損害に関しましては、その責任を負いかねますので何卒ご了承ください。
• 当院として推奨薬を示すものであり、院内フォーミュラリで対応ができない場合には、従来どおり個別での対応としています。
• 本フォーミュラリを、企業のプロモーション等に利用しないでください。

フォーミュラリによる眠剤導入例は以下PDFをご参照ください。

眠剤フォーミュラリ外来導入例

酸分泌抑制効果が最も強く、即効性もあるため、予防ではなく今すぐ治療が必要な場合に推奨。

ACE阻害剤 / ARB

• Circulation 94：258‐265、1996
• N Engl J Med 351:2058-2068,2004
• J Hypertens 25:1327,2007
• Lancet 359:995-1003,2002
• Lancet 362:759-766,2003
• Lancet 362:782-788,2003
• Lancet 363:2022-2031,2004

HMG-CoA還元酵素阻害剤

• N Engl J Med,357：2248-2261,2007
• Circ Heart Fail,8：252-260,2015
• AM　Heart J 144：1044-1051,2002
• AM　Heart J 161：993-999,2011
• Am J Cardiol.2002;89(3)：268-75

眠剤

• 高齢者の転倒の対するオレキシン受容体拮抗薬の関連性の検討
   -ケース・クロスオーバー法を用いた後ろ向き解析調査-
    Progress in Medicine Vol.41 No.6 2021.6
• Z‐drugとベンゾジアゼピン系睡眠薬の転倒率調査
   新薬と臨牀　2015；64：1468‐1473
• 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン 日本睡眠学会
• 高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 日本老年医学会
• 薬剤の転倒・転落への影響～睡眠薬を中心に～
   日本転倒予防学会誌vol.5 No.1：27-31、2018
• 睡眠薬と転倒-院内標準指示の影響の検討- 睡眠医療15：81-86,2021
• 高齢者に対する睡眠薬の費用対効果分析
  -転倒及び転倒に伴う骨折を考慮した費用対効果分析- Progress in Medicine Vol.41 No.8 2021.8
• 不眠症治療におけるレンボレキサントの位置づけと治療の実際
  新薬と臨牀　J.New Rem.& Clin.Vol.70 No.11 2021
• 新規オレキシン受容体拮抗薬レンボレキサントの薬理効果と不眠症患者における臨床的有用性
  日薬理誌（Folia Phamacol.Jpn.）156、114～119（2021）　日本薬理学会

□ 監修　当院診療部　精神科

プロトンポンプ阻害剤（経口）、P‐CAB

□ 監修　当院診療部　消化器内科