2022.09.13
清水塾 vol.4 “突然の下腹部痛”
今回は、激しい疼痛を訴える患者の対応について、ある急性腹症の症例から考えます。
症例:28歳の男性。早朝から左下腹部痛が出現した。下痢なし、便秘なし、前日までに思い当たるような食物は摂取していない。痛みが強く、救急車にて搬送された。来院時には嘔気と唾液様の嘔吐があった。
来院時の状況:
バイタルサイン:T36.0℃、BP154/100mmHg, 脈拍90回、洞調律、呼吸回数18回、SpO298%, 意識清明
異常値を示した主な血液検査:Glu136mg/dl, Lac34mg/dl, 総ビリルビン1.46mg/dl, AST16 IU/L, ALT36 IU/L, 尿酸7.1mg/dl, Na141mEq/l, K3.5mEq/l
尿検査:尿潜血定性(2+)
腹部CT検査:
患者は除痛を望んでいる。どれを選択すべきか?
a.ブチルスコポラミン臭化物注射液(商品名:ブスコパン注20mg)の筋注
b.アセトアミノフェン静注液(商品名:アセリオ静注液100mg)の静注
c.ペンタゾシン(商品名:ソセゴン注射液15mg)の筋注
d.ロキソプロフェンナトリウム錠60mg の内服
e.インドメタシン座薬50mg の肛門内挿入
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