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2021.08.10

お堀の浚渫工事

松本城のお堀はとても浅いです。

 

 

 

 

 

 

場所によっては、干上がり、また鯉は水面から背ビレを出して泳いでいます。夏はメタンガスの匂いがします。真冬でもプクプクとガスが出ています。

 

 

 

 

 

明治以降に一度だけお堀の泥さらいが行われたそうですが、その時はその泥を近くの奈良井川に捨てて、川下の住人から大苦情がきたそうです。

 

お堀は埋まりつつあります。観光の街松本としては、さすがに、この状態を放置することができなくなり、現在お堀の大規模な浚渫が計画されています。

昨年の秋から今春にかけて3社のコンペティションがありました。

 

A社は船にパワーショベルを積んで、アームの先には人でも吸い込めそうな大きなパイプを付けて、ヘドロを水と一緒に豪快に吸い上げる作戦でした。

 

B社は数メートル四方の鉄枠を水面下に沈めてヘドロだけを囲い取り、その区画のヘドロ除去が終了すれば次々に隣の区画に移動していく作戦でした。

 

C社はヘドロを吸い込む直径15cmくらいのパイプをつけた遠隔操縦のキャタピラ型の水中ロボットで湖底を動き回る作戦でした。

 

ヘドロは3社とも脱水・固形化して処理するようでした。

私見ではA社は機材が大規模で、お金がかかりそうでした。B社は小さい池に向くような気がしました。C社は泥水なのでロボットの操縦者には水中が見えないのではないかと心配になりました。どこが落札するか楽しみです。

 

                                           多田剛