2021.08.19
サンフランシスコの雨
とても暑い夏だと思っていたら、お盆には急に雨が降り寒くなりました。
20年以上も前のことですが、私はかつて在外研究員としてカリフォルニア大学サンフランシスコ校にしばらく滞在していたことがあります。
海外で生活できたことは今でも忘れることのできない貴重な経験でしたが、雨に関しても、忘れることのできない経験があるので今回ご紹介します。
日本だと道で雨がポツポツ降ってきたら、行き交う人々も、ポツリポツリと傘を開き始め、傘を持っていない人は道を急ぐというのが一般的な風景ですよね。
それが、サンフランシスコは違ったんです。サンフランシスコの人々は雨が降っても傘はさしません。ずぶ濡れになっても皆平気で歩いていました。
「えー。どうして傘をささないの?」
「傘を持ってないのかな。」
「鈍感なのかな。」
「雨が好きなのかな。」
その後分かったことですが、実はサンフランシスコは冬には雨が降るのですが、その他の季節にはほとんど雨は降りません。
暖かくて、空気はいつも乾燥しているのです。すぐに乾いてしまうからみんな傘無しでも平気だったようです。
冒頭の話に戻りますが、チャンスがあれば、是非留学することをお勧めします。自腹では格好が悪いとか、紹介してくれる人がいないとかいうのではなく、まずは自分で探して出かけてください。
行った先で一生懸命やれば道は必ず開けます。
「車到山前必有路」は中国からの留学生が私に教えてくれた諺でした。勇気を出して行きましょう。
傘のさし方はどうでも良いことですが、自分の中にある日本の標準が世界の標準でないことがよく分かります。
自分の視野や友人、価値観が一気に広がります。
多田剛
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